交通事故業務について
事例(1)
私の父が,1キロほど離れた家庭菜園での草取りをした帰り,自転車で変形交差点を横断しようとしていたところ,右側から走行してきた普通車にはね られてしまいました。
父は看護のかいもなく,事故の状況を一切告げないまま一週間後に亡くなりました。
@加害者にどのような賠償請求ができるか?
A自分の車についている保険(人身傷害補償保険等)は利用できるか?
詳しいプロに相談したい。
事例(2)
自転車を運転中,高校生運転の原付バイクに信号機のない交差点でぶつけられました。自転車はフレームが曲がり,私も打撲と足を負傷しました。治療には健康保険を使いましたが,相手方親御さんが,子供がやったことだと言って話し合いに応じません。聞くところでは,近所でも評判が悪い人だと分かりました。
このまま,泣き寝入りをするしかないでしょうか!
お任せ下さい!
まず、事故状況を調査し、調査の結果をまとめます。
自賠責保険に基づく請求内容を検討し,可能請求額の目安をお示しします。
さらに裁判になった場合の目安となる赤本基準(損害賠償額算定基準)でも検討し、可能請求額の目安をお示しします。
人身傷害補償保険も利用できます。
最近のほとんどの任意保険につけている人身傷害補償保険は,約款によって定められた支払基準により算定された損害額がてん補される保険です。
自分自身の過失分を含めて、実際にかかった損害を補償してもらえます。また,示談の成立に関係なく保険金を受け取れます。
詳しくは,約款をご覧下さい。
当事務所は次のような対応をいたします。
1 事故状況について
(1)事故現場に赴き,周辺の状況(ブレーキ痕,道路幅員,見通し)確認し,写真による現況保存と道路幅員,障 害物,見通し良否等についてデータ化します。
(2)加害車両の損傷具合を写真撮影(可能の場合)し,保全します。
(3)自動車安全運転センターより交通事故証明書の交付申請をします。
(4)事案によっては,実況見分調書等の取り寄せを検討します。
(5)時間が経つと記憶が薄れるので,早めに聞き取り調査を致します。
@目撃者が存在し,ご協力を得られるのであれば,目撃者から見た事故状況の確認し,調査にもとづいた書類(陳 述書)を作成致します。
A被害者より話を聞けるケースでは,被害者から見た事故状況の書類(陳述書)を作成し,事故の認識を明確にし ます。
2 賠償請求について
(1)自賠責保険に基づく請求内容を検討し,可能請求額の目安をお示しします。
(2)民事による賠償額を赤本基準(損害賠償額算定基準)で検討し,可能請求額の目安をお示しします。
※ なお,認定司法書士が業務(簡裁訴訟代理)で出来る金額は140万円以下です。140万円を超える賠償請求につ いては,賠償金額の鑑定をすることはできません。その場合,本人訴訟か弁護士へ依頼することとなります。
(3)本人訴訟等を検討されているケース
※ 賠償額の検討について,加害者や加害者側保険会社と交渉決裂が想定される場合,裁判所に対し調停や訴訟を本人申 立てで行う場合で,訴状等の作成の委任を受けた場合は,賠償額を共に検討することは可能です。
3 人身傷害補償保険について
ご自分の車の任意保険につけている人身傷害補償保険は,被保険者や被保険者の配偶者等に過失がある場合でも,過失割合に関係なく約款によって定められた支払基準により算定された損害額がてん補される保険です。
詳しくは,約款をご覧下さい。
現在の車社会では,いつ事故に遭遇するかわかりません。
事故に遭ったときは次の対応をしましょう。
事故直後の措置について
@ 直ちに車両の運転を停止して
A 負傷者を救護します。
B 次に,道路における危険を防止する等必用な処置を講じなければならなりません。
C 警察官が現場にいるときはその警官に,警察官が現場にいないときは直ちに最寄り警察署(派出所,駐在所含む)の警察官に当該交通事故が発生した日時,場所,当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並びに損壊した物及びその損壊の程度,当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告することになります。
損害対応について
交通事故の損害調査に重要なことは,迅速な事故態様の把握,出来るだけ証拠を多く残すことです。
調査必要事項
1 事故の日時
2 事故の場所・路面状況(デジカメでの映像保存)
3 事故時の気象(空模様,風,霧等)
4 事故当事者(加害者,被害者)の特定
5 車両の特定
6 自動車保険の有無
7 事故の状況(衝突等に至った経緯)
8 被害の内容(車両の損傷状況,怪我の状態等)
9 ブレーキ痕(ABS車両を除く)等
10 目撃者の確認
11 ドライブレコーダーの記録(双方車両)
12 防犯カメラの記録(コンビニ等)